桜のしおり
なんか、最近ゲームの話しかしてへん。
なんか、そろそろ大学生やってんのか、疑われる気がしてきた。
ということで、史学科っぽいこと言ってみおー
つうわけで、なんか言えることあったかなぁ、と思ったら、
やっぱり、トルコ!だなっと思ってね。
ちなみにゼミでは、褒められちゃった!もっとも、素晴らしい発表に仕立て上げた、発表者さんの賜物なんだけど。←私は原稿担当で、発表では声を発していませぬ。
まぁ、んで、トルコというより、オスマン帝国の政治と宗教についてなんだけど。
読みたい人は、追記を読んでください。
あと、宗教について話すので一応注意。
まず、私は無宗教(若干、仏教?)な典型的日本人です。
つきましては、何処かの宗教を特別に、贔屓または、卑下する気持ちは、全くございません。
どの宗教についても、「この宗教だから。」という理由で差別する事を、私は反対しています。
どんな宗教にも、長所短所がある。というのが、私の自論であり、
つまりは、どこの宗教が秀でているだとか、劣っているだとか、そういったことは無い。そう思っております。
ただし、人によっては、御不快に感じられる方もいらっしゃるかと思います。
少しでも、そう思われた方は、すぐに読むのをお止め下さい。
できうる限り、公平に語りたいと思っております。
では、大丈夫。という方は、下からどうぞ。
めっちゃ長いんで注意。
それにしても、「オスマン帝国」も「イスラム教」も、日本ではイマイチ知名度低いよな……と思うわけです。
かく言う私も、調べる事になるまで、ほっとんど何にも知らなかったわけです。
まず、オスマン帝国とは、何ぞや。
……今のトルコ辺りの国。
ぐらいしか、出ませんよね。
で、図書館で本を漁ろうと思ったはいい。
しかし、検索してみたら、ほとんどが「文献資料のみ」ようは、図書館にゃ無い。というわけで。
まぁ、まずもって、仏教系大学ゆえ、そもそも日本史文献は大量にあるけど、
西洋とか、中東とかの文献が、異様に少ない。
しかも、イスラム世界でみても、大方イラクかイラン。シルクロードをみても、トルコはほぼ無い。
それでもなんとか、オスマンの宗教はイスラムがメイン。というのをつきとめ、イスラムの教えを漁ろうと思ったんですね。
無い。
まてよ、仏教についてがあるのは当然だわ、大学的に。キリスト教とユダヤ教があるのも頷けるわ。
……………イスラム教ニツイテハ?
驚くべきことにね、「○○教について」みたいなのが、まとめてある棚に、イスラムがなかったのね。ひどい。
まぁ、でも、なんとかオスマン帝国について書いてある、素晴らしい本を見つけられたから良かったんだけどね。
で、それ以上に詳しげな本が見つかんなかったから、結局ほぼほぼ、それからの発表になったんだけどね。
まぁ、それでだ。
オスマンの前にまず、トルコの源流って、中央アジアなんだって!
この時点で初耳っていう。
そんで、色々あって西の方行って、
戦士達が国家を作るのね。もっとも、この時点では部族集団みたいな感じやねんけどさ。
そのうちのひとつで、オスマンって人が率いてたんが、その後オスマン帝国になる人らの集団やったわけな。
で、オスマン帝国って、実は600年以上も続いてるんですよ。すごいよね。
で、その長期存続の一因が、オスマン帝国の政治体系にあるっちゅうわけで。
で、その政治も宗教を基盤に作られてんのんね。
オスマン帝国だけやなくて、イスラム諸国は、前近代において、
政治はイスラムの教えに基づいて成り立ってる、イスラム法(シャリーアって言うねんけど)でやってんのんね。
もともと、イスラームって言うんは、「アッラー(イスラム教のただ一人の神さん)に帰依する」って意味らしい。
せやから、そのイスラムの教えに基づいて生活すんのは、まぁ、イスラム教徒さんなら普通のことなんやろうな、と想像できるよね。
で、そんなイスラム法が、よう分かってる人が政治中枢にきて、官僚となっていくわけ。
時代が進むと、奴隷出身の人からも、官僚が出てくんねんけどな。
はい、ここで、「奴隷が官僚……?」と思った人!
実はな、イスラム世界での奴隷っちゅうんは、ちょっとうちらが想像してるようなんと違うねんな。
譲渡やら売買されんのは、変わらへんねんけど、イスラム世界の奴隷には一部人権がありますねん。
買われた子等は、主人に大切に養育、訓練されて、いろんな仕事が任されんねんて。
しかも、どっちかってっと、養い親と養い子な関係で、絆が強い場合も多かってんて。
でも、調べてて思ったんは、なんか日本って、イスラム教のこと、すっごい偏ったとこしか見てへんねんな……って事やな。
今現在、イスラム教について、あんまり良うないイメージ持ってる人も、少なくないんと、ちゃうかなぁと思うわけですが…
イスラム教って、他宗教に比較的むっちゃ寛容な宗教やったんですよ。
オスマン帝国のことで言っても、ほとんど宗教弾圧って、されてないんです。無いとは言いませんけど。
あんまりにも目立ったことしたら、さすがにあかんかったみたいやけど、
ただ、各々の宗教を信仰してるだけやったら、黙認されてたんですね。
で、イスラム教の考え方、思ってたよりもずっと、素敵やなぁって思ったんが、世界への考えのあたり。
イスラム的観念では、世界はイスラム法下で秩序が成立してる世界と、そうじゃない世界の二つに分けられんねんて。
いずれは、イスラム法の秩序が世界中に敷かれる。という考えらしいねん。
でも、ここで注意せなあかんのが2つ。
ますは、その方法やな。
確かに、多くは武力行使みたいやねんけど、
言葉による説得もあり、やねんて!
もう一つは、イスラム世界の中の異教徒の存在やな。
普通に考えたら、抹殺されたり、ムリムリ改宗させたりな感じが浮かぶと思うねんけど、
イスラム教はちゃうねんて!
イスラム教では、無理な改宗は原則禁止やし、
独自の宗教を信仰することが、尊重されてんねんて!
ん?じゃあ「コーラン(イスラム教典のこと。要するに改宗。)か剣(ようするに死)か」はなんやねん。って?
あれは、基本偶像崇拝者に問われる問題やねんて。
主にアラブのあたりの人らのことらしいけど。仏教は微妙やな。
ではそれ以外。つまり、キリスト教とかの教典とかで信仰してる人らは、っていったら、
「コーランか貢納か剣か」を問われんねんて。
貢納っていうのは、一種の納税みたいなんと思えばええと思うけど、
それをすることによって、色々制約はあるけど、信仰の自由は守られんねんて。
イスラム教徒に布教しないーとか、教会の鐘鳴らしたあかんーとか、教会の補修はいいけど、新設は基本あかんでーとかやな。
まぁこんな感じ。主に宗教についてになってもうたけど…
まぁ、ええか。
でも、こんなん調べたから、ニュースとかで、イスラム教徒を悪し様に言ってるようなん聞くと、
やっぱし、ちょっとイラっとするな。
イスラムのこういう素敵な一面が、日本で浸透すれば良いのにな……
参考文献
『オスマン帝国ーイスラム世界の「柔らかい専制」』
鈴木董 講談社 1992年
良かったら、読んでみてくださいな!もっと詳しく、面白く、分かりやすく書いてあります!
てか、オスマンの歴史が主軸で書いてあります。
でも、著者様、並びに出版社様等に御迷惑をおかけする真似はしないでくださいね。
たとえば、この記事について尋ねるとか。
この記事についての質問等は、私にお送りください。
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